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芸科生の活動

03. 『夢幻/無限登校』
14年度生 音楽学系列 大藤果歩

(1) 表現したかったこと

 わたしは、この音響で、「夢の中で学校に行った気になっていた」という、自分の経験を表現しました。わたしは、よく学校へ遅刻をしてしまうのですが、それは、起きられないからという理由ではなく、夢の中で学校に行っている夢をよく見るので、そのせいなのではないか、と思います。そのため、単なる遅刻や、学校への通学、遅刻への焦り、罪悪感を表現したのではありません。

(2) それをどのように音響に置き換えようとしたか

 音響の構成の大部分を「夢」、残りの部分を「起きた後」に分けて製作しました。夢の中の部分は、効果音CDの中の、風の音と川の流れの音に、リバーブのエフェクトをかけ、混沌と、また、ぼんやりしたイメージを表現しました。夢の中は、街のガヤガヤしている音、車の走る音、駅の改札の音、電車のアナウンスなどを、これらもリバーブのエフェクトをかけた状態で重ね、学校へ向かっていることを表現しました。BGMが音量を増し、音をいきなり切って、弾けるように、また、同時に目覚ましの音を鳴らすことで、起きた後の場面へ移る形で音響は終了する、というのが当初の構成でした。中間発表で指摘された部分について、まず、通学している音が聞こえにくい、何をしているのか分からない、また、学校へ行っているイメージを強くした方が良いという指摘があったため、行動を表現する音の音量を上げ、聞いただけでどこにいるのか分かる音を用い、さらに、当初入れる予定の無かった学校のチャイムの音を追加しました。次に、足音について違和感があるという指摘があったため、夢の中で学校に行っているだけで、実際には行っていないから、という考えから、思い切って足音はカットしました。関連として、夢なので、矛盾があってもいいのではないか、という意見もあったため、行動を表現する効果音をきちんと並べず、散りばめるように変更しました。また、個性を出すため、目覚める瞬間、母に怒られ、起こされる声を入れようとしましたが、断られてしまったため、母の怒りの感情をガラスの割れる音で表現し、アラームの音をそのまま用いるのは面白くないとも思っていたため、それを目覚めの音としても用いました。そして、母から起こされても動揺しない自分を表現するため、最後にはまたウトウトと寝てしまい、夢へ戻る形に修正しました。

(3) 完成音響を聞いての自己評価

 完成した音響を聞き、夢の部分の音響は、心地良く、曲としてでも自分の好みで気に入ったものができました。夢と現実の差の表現は、とても難しく、切り替わる部分を上手く表現できませんでしたが、それでもなるべく音量を変えたり、切り替わるタイミングに代わる効果音を用いたりすることで、表現するよう努めました。ありきたりで実際そうなる音にとらわれず、いろいろな種類の効果音を使って表現できたことも良かったと思います。オチも作り緩急のある、曲にハッと注目してしまう部分も組み込め、良かったと思います。

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