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芸科生の活動

11. 『遅刻』
14年度生 音楽学系列 多久和光司

(1) 表現したかったこと

 自分は、よく約束している時間に遅れてしまうことが多い。そこから、「遅刻」というものを音響で表してみようと思い立った。もっとも表現しようとしているところは、遅刻をしてしまうことによる焦りから、徐々に遅刻をしても何も動じないという感情になっていくことである。

(2) それをどのように音響に置き換えようとしたか

 遅刻といったら、まず目覚ましが鳴り響いているだろうと考え、初めから徐々にテンポアップする目覚ましで起きるのを表し、そこでハッと目が覚め、遅れていることに気づき、焦りながら電車のホームまで行くが、結局間に合わないというものを表そうとした。だが、その音響では、ただの通学路の音響になってしまい、中間発表では焦りというものが表現できなかった。そこで、最終発表では焦りというものに一番比重が来るように、今まで作った音響を一番最小限で伝わるようなものにしようとした。まず徐々にテンポアップするのではなく、最初から一番早い速さの目覚まし音を鳴らし、ガラスの音は目が覚めると同時に感情の動きの始まりを表した。最初のガラスの割れる音の後では緊急地震速報や目覚ましの速い音で焦りを表そうとした。次のガラスの割れる音の後で、リバーブをかけた子供の笑い声で遅刻に動じないというものを表そうとした。リバーブをかけたのはその場で誰かが笑っているのではなく、自分の心で思っているように表すためでもある。電車の音は左右から音を順番に出るようにし緊迫感を出している。だがその中でも子供の笑い声がずっと鳴っているのも自分は遅刻に動じないということを表すためである。

(3) 完成音響を聞いての自己評価

 中間発表の時よりも、焦りは感じられるような作品になったとは思うが、もっと焦りを出せた音響が作れたのではないかと思った。また、子供の笑い声が遅刻に動じないというより、最初のテーマの一つであった遅刻というものが世間的にも笑われるようなことを表しているような気持ちにもさせるものとなってしまった。もう少し変えられる部分があったのではと思う。

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