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芸科生の活動

12. 『微睡みからの浮上』
14年度生 映像芸術学系列 松林菜々美

(1) 表現したかったこと

 夏期講習始まって、最初は全く思いつきもしなく、どうしたものかと困っていたが、日常の数分をくりぬいてみようという結論に至った。そうしてパソコンで試しているうちに、睡眠を題材にしてみようということを考えたが、自分の睡眠をよくよく思い返してみると、寝てから朝、目が覚めるまでの間隔が夢をみないときは、すごく短く感じられた。その本当だったら、長いのに短く感じられる不思議な感覚を描きたくて今回の音響演習では目覚まし時計や他人から起こされることなく、自分で起きた時の意識の浮上を表現しようとした。

(2) それをどのように音響に置き換えようとしたか

 自分の中で意識が眠りから目覚めに変わるときのイメージとして深海に沈んでいたところから徐々に水面上へと浮上してくるようなものを考えている。
中間発表の時と大幅に変わってはいないが、初めに完全な無音を入れることで全くの意識が無いよう様子を描写した。そのすぐ後に徐々に低音の長い音をフェードインさせることで意識を徐々に徐々に朝に向けての覚醒を意味しており、それを途中から中音の長い音を入れることによって二段階で表現した。間、間にピアノ音や、鐘の音、カコーンと鳴り響く音で気が付かないうちに外から覚醒を促されている。チリーンチリーンとなる音はもともと風鈴の音だが、夏らしさの為に使ったというわけではなく、その高めの音によって意識の手前を表そうと思った。最後に様々な音が詰まってき、音量がグッと大きくなるところは、それまで揺蕩っていた意識が覚醒へと一気に向かうことイメージしている。ここまでほとんどを効果音集の音を使わずにいたが、覚醒してからの最期はわざと効果音だらけにして、ありふれた日常へと意識が戻ってくることを表現した。

(3) 完成音響を聞いての自己評価

 中間発表時には、相当短くまとめていたために音同士の意味合いがぶつかり合っていた感じがしたが、全体の音を長くすることによって、描く音の意味が分かるようになったと思う。しかしながら全体の統一感というものがいまいち、掴めずに仕上がっているため、曲自体に統一感があるかといわれると疑問を残すところがある。また曲自体が別段激しい曲ではないために、これ自体が長いので何回も聞けるような面白味には欠けているような気もした。後、全体音量が小さいためにスピーカーを大きくしないといけないところがよくなかったように思われる。けれど曲調としては自分の描きたかったものが大幅表現できた思い、満足している。

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