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芸科生の活動

15. 『70th★ノイズィー☆』
14年度生 音楽学系列 柳下かれん

(1) 表現したかったこと

 現代の雑音(戦争の影)  我らが明治学院大学の生徒が代表を務めるSEALDsという反戦争を訴える学生団体が最近様々な理由で話題になっている(2015年8月)。この間ふと彼らの事が友達との会話の中で出てきて、いつもの仕様で彼らを「意識高い系」等と位置づけ分類し嘲笑してしまった手前、私はこのテーマをなるべく客観的に物事を羅列することによって表現したかった。当たり前だけどやっぱり戦争は怖い。我が家の小さい愛犬が戦場で迷子になって一人でさまようはめになったら…と考えると夜も眠れない。これは、そのような私の、何かを満たす世の中の雑音と、その影で確かに迫っている危機とを音源にして可聴化する試みである。

(2) それをどのように音響に置き換えようとしたか

 自分の中の話ではなく外の世界だと言う事を表すために工夫した事は、4つ打ちがずっと聞こえるようにして世の中の、秩序に支配されている様をあらわしたことと、大量に詰め込んだ音源にはほとんどエフェクトをかけず聞いた事があるような音をそのまま使う事を心がけたこと等である。雑音の再構成とも言えるかもしれない。それに乗っ取り、戦争の影を表す際には銃声や砲弾の音を切り取り再構成して作った4つ打ちのドラムパターンを使用した。普通のドラムの音=現代、銃声等のドラムの音=戦争の影、のように位置づけ気づいたらその後述のドラムが聞こえて来る、というような構成にした。真ん中あたりで銃声と悲鳴が前述のドラムにかき消されていく所は、とくにISILの一件を考えて作ったが、それを隠す大きな力や、見て見ぬ振りをし忘れていく私たち表現した。サッカー応援歌の後ろでその二つのドラムのどちらかが聞こえてくる事によって「おー日本」というかけ声が持つ意味合いが変化する様を表せるのではないかと考えた。また、この応援歌は現代に戦争が起きたら日本人が団結する際に流行りそうだと思って使用したのだがそのように、「オーケーグーグル、ここから近くの防空壕は?」「とりまかげおくりしてインスタあげよ」等自分なりに考えた今戦争になったらみんなやるのではないか?というアイディアも盛り込んでみた。この騒がしい世の中を表したごちゃごちゃした音の中からそういう影を聞き取れるか、という自分(と人々)への投げかけ。最後、両方のドラムが消え「おー日本」というかけ声だけが聞こえるがそれは、そこに今後どちらの音が聞こえるか、という問いかけのようなものをしているつもりだ。

(3) 完成音響を聞いての自己評価

 ごちゃごちゃしすぎ。音量調節やパン振りに時間がさけなかった事も原因だろう。あと戦争部分の表現が雑。あまりアイディアが浮かばなかった。既存の音を使ったのでオリジナリティに欠けつまらないかもしれないが、上記のような意図があることを踏まえてもらえば興味をもってもらえるかもしれない。

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