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芸科生の活動

03.『こんな世界もあるでしょ』
15年度生 音楽学系列 島津李輝

(1) 何を表現しようとしたのか

 ここ二か月ほどよく聞いている曲にピチカートファイヴがある。小西康陽をリーダーとし、2001年に解散するまで幾度となくメンバーチェンジを繰り返しながらもいわゆる「渋谷系」の代表的なバンドとして現在でも人気のグループである。ピチカートファイヴの曲はほぼ小西康陽の作詞作曲なのだが、歌詞の一語一句がほかの曲には見られない雰囲気なのだ。中でも非現実的な理想の高い女の子が登場する曲や悲観的な事実を明るく軽快なリズムに乗せている曲はハッとさせられるものがある。今回この小西康陽の言葉の世界を音響作品で表現してみた。特にこれといった深い意味はないのだが、もしパラレル的な世界が存在し、今我々が生きている世界の様々なできごとがカオスにかき混ざっていたら、という空間を表現してみた。

(2) それをどのように音響で表そうとしたか

 まず、この作品にはいくつかのピチカートファイヴの音楽を引用している。そして普段聞いていて耳に残った言葉を繰り返したりし、強調をした。その聞こえる言葉を拾っていくと非現実的なわがままなで可愛いい女性が男から別れ、新たな男のところに向かっていくストーリーが見えてくる。また、非現実的な世界を演出するということで、たまたま家にあったラジオヘブンという小林克也脱退後、多くの若手役者を起用したスネークマンショー(コントユニット)のアルバムから非現実的なニュースを使用した。特にこれといって伝えたい「何か」というメッセージはなく聞く人によって様々な解釈ができるようにストーリーの細かな設定はあえて音で表さず、曲の一部を引用するだけにとどめた。また、前半はボサノバ系のリズムを流し、心地よい安心感を演出し、また後半は前半より緊張感を漂わせてみた。しかし、恐怖感を与えないように、あくまでも怖いもの見たさの延長であるようにした。

(3) 完成音響の客観的自己評価

 前半のボサノバ系の場所はさらに環境音を混ぜ、非現実的にしてもよかったと思った。また、ゴーというノイズが少し大きすぎてしまいうるさいと感じてしまうかもしれない。トラックをたくさん重ねたため何度も音量調整をしたが、イヤホンで聞いてうまくいってもスピーカーを通すと違う雰囲気になってしまったためもっと微調整を繰り返したかった。しかし全体的な雰囲気はとても面白くなったはずである。

引用楽曲
RADIO HEAVEN 「永久エネルギー」「日本人がいないなあ」
Negicco 「ジョリ・バブリ・ラヴリィ」
ピチカートファイヴ「Rock 'n' Roll」「私のすべて」「不景気」「これは恋ではない」
YMO「TIGHTEN UP」「SNAKEMAN SHOW」(増殖より)

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