• HOME
  • 芸科生の活動
  • 大学院生の活動
  • 卒業論文
  • イベント/お知らせ
  • 学科紹介
  • 大学院研究科
  • 教員紹介

芸科生の活動

09.『地球と人間の付き合い方』
15年度生 音楽学系列 塚田 千晶

(1) 何を表現しようとしたのか

私は小さい頃から壮大であり神秘的でもある宇宙が好きだった。今回は無限の宇宙の中から地球に焦点を当て、誕生して間もない地球の大自然、20世紀に起きた世界規模の戦争、人間が住みやすいようにつくり変えた現代、そして人間の手が加えられすぎたことによって地球の自然が減ってしまう様子を音響で表現した。確かに現代は便利なものに溢れかえっていて、中には携帯電話など私たちにとって手放せないものもある。今の世の中が悪いわけではないが、地球がもともと大自然に覆われていたことを再認識し、この先様々な分野で開発が進んでいったら自然が犠牲になってしまうかもしれない、という自分の考えも含めた音響作品にした。地球そのものの視点ではなく、地球と人間との付き合い方に焦点を当てたので、全体を通して客観的ではあるが、地球で暮らす人間の一人としての主観的な部分もある。

(2) それをどのように音響で表そうとしたか

宇宙空間の1つの惑星としての地球ということで、壮大かつ神秘的な曲を地球のテーマに設定し、時系列に沿って4つの場面に分けて制作した。最初は地球が誕生し、自然の音や動物の鳴き声が聞こえる場面だ。中間発表の際に、最初から秩序のある音楽は違和感との意見をいただいたので、単音から曲へと繋げた。また、水滴がだんだんと川になる様子も表してみた。次の場面は戦争、主に第二次世界大戦をイメージした。時代の繋ぎが中間発表を終えての課題の一つだったので、敵兵の足音がだんだんと近づいてくるようにして戦争へと繋げた。戦争の場面では、地球のテーマは微かに流れている程度にして、爆弾投下や戦闘機の音を目立たせたり人々の叫ぶ声が聞こえたりなど、悲惨さを表現した。現代への繋ぎは、ドアを開ける音を用い、新たな世界へと踏み出す感じにした。ドアを開けた先には拍手が鳴っている。現代の場面では、機械の音や電話の音を用いた。最後の場面との違いを何で表現するかが難しいところであったが、曲の調を変えることで、自然が失われていく様子を表現した。客観性を重視しながらも、最後は人間によって地球が危機にさらされてしまうという未来を予想した。

(3) 完成音響の客観的自己評価

曲の存在感がありすぎだと感じた。音量やパンを調整することで音響に立体感は出たと思うが、少し長く感じてしまう部分もあったので、もう少しスッキリさせられたら良かった。中間発表からの課題でもあったが、この題材で客観性、主観性を考えて音響作品をつくることは難しかった。しかし、貴重な意見を多くいただいたおかげで何を表現したいかは伝わる作品になったと思う。

page top pagetop