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芸科生の活動

03. 『空』
16年度生 音楽学系列 梶田 結芽

(1) 何を表現しようとしたのか

 私が表現しようとしたのは朝から早朝までにかけての空の様子である。中間発表の際は、朝から夜までにしよう考えていたが、早朝までにした方が作品に締りがあるように思えた。

(2) それをどのように音響で表そうとしたか

 生物の鳴き声やピアノの音、水の流れる音などを主に用いた。ピアノの音はiOSのピアノのキーボードのアプリを用いた。鳥の声は、同じものをコピーして、それぞれ速さや高さ、ボリュームも少し変えてみた。特に夜には虫とカエルの声も入れた。空、ではないが空間として考えると鳥だけじゃない生き物の声もあった方がいいなと思ったため足すことにした。生き物の声によって、時間の流れを表した。
 このピアノのメロディは直感的なものである。ただなんとなく空を見てる時に浮かんだものを弾いてみただけである為、どういう意味があるのかと聞かれると答えることが出来ない。ただ、全体として私の中で空は温かい印象なのだ、ということが伝わるといいなと思う。メロディには全体的にリバーブやエコーをかけた。空はそんなに明確なものではない、と思うからである。ぼやけさせることで空に薄くかかる雲なども表現している。夜のところを聴いてもらうとわかるのだが、この時間帯だけやけに騒がしい。高温で短い音たちは星を表す。ピアノ音に加え、ハープの音も使って星を表現した。星は落ちていく、流れてゆくというイメージがあるため、下降系な音の並びにした。
 全体を通して鳴っている音も、ぼやけさせている。空に感じる音に波紋のような音、というのがあるためそれを表すためにピアノの音やエレキベースの音でそれを表現した。トラックの下の方にある。それが変な響きを持つことによって耳につく。変な音がなったりしたほうが綺麗なままの響きより面白いと思ったので入れた。
 早朝については、朝と同じメロディで音程を下げた。夜から朝への移り変わりの部分が早朝、という認識であるので夜のどちらかと言うと低めなメロディに引きずられるようなイメージの上で、そのようにした。

(3) 完成音響の客観的自己評価

 先程も述べたが、夜に詰めすぎているのはバランスが悪い。早朝はまた別であると考えるので、朝から夜までのみを考えると、アンバランスである。もう少しアイディアを出して、ほかの部分にも音を付けるか、夜の音を減らすかをすべきだったなと思う。ピアノだけじゃなくて違う楽器を使った方がもっと深いものになったかもしれない。中間発表の際に使われていた楽器の音はホルンの音である。自分で吹いたものを録音したのだが、自分の安定しにくい音などがあまりに聞いていられないので使うことをやめてしまった。しかし、あのホルン独特ぼやけた音はこの作品にあるべきものだったのではないか、と思う。時間帯が変わる時の繋ぎ目に工夫があったら、聴きやすい作品になると思う。

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