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芸科生の活動

芸科生の留学記──ドイツ編2008

第4回 「ゲイ・パレード」 芸術学科芸術メディア系列3年 YOさん

 こんにちは。今回のテーマはゲイ・パレードです。もう一カ月も前のことになりますが、8月3日にハンブルクで行われたゲイ・パレードを見に行きました。この日はChristopher-Street-Dayと呼ばれ、1969年ニューヨークのchristpher streetで起こった事件がきっかけとなって、事件の抗議と多くの人に同性愛の存在を知ってもらうために行われるようになりました。こうしたパレードは大都市で開かれるのが一般的で、ドイツでは1979年にブレーメンとベルリンで初めてパレードが行われ、ハンブルクは今年で12回目の開催になります。

 パレードにはカラフルに装飾されたトラックが登場し、音楽やダンス、様々なパフォーマンスで見ている人を驚かせ楽しませます。ひと際目を引いたのは参加者のコスチュームです。ミニスカートをはいている男性、全身を真っ青に塗っている人、人形のようなドレスを着ている人ととても個性的でした。ゲイの象徴である虹色もいたるところで用いられ、虹色の服、7色に染色された髪の毛、さらには建物からも虹色の垂れ幕が下がっていて街全体がカラフルで賑やかな雰囲気に包まれていました。

 最初私はなぜ参加者がこんな奇抜な格好をするのか疑問でした。このパレードの目的は同性愛者の存在を多くの人に認めてもらうことにあるので、奇抜すぎると反対にイメージが悪くなってしまうのではと感じていました。しかし実感として問題を意識してもらうために、こうしたイベントで堂々と存在をアピールすることは重要なことだとわかってきました。以前私はテレビや映画で彼らの抱える問題を知る機会がありましたが身近に感じたことはなく、ゲイ・パレードで初めてその存在を意識しました。実際に目で見て感じることと間接的な情報とでは認識の深さに差があるなと感じています。さらに明るく陽気なパレードの様子は彼らのネガティブなイメージを払拭するきっかけにもつながるのだと思います。

 ドイツでは2001年から同性のカップルを生涯のパートナーと認める法律が施行され、男女の結婚とほぼ同等の権利が認められるようになりました。しかしながらまだ教会、特にカトリックでは同性婚を認めていないため、同性愛者は教会で結婚式を挙げることができません。ある種の差別がいまだに存在しているのです。法律による権利の保証はもちろん重要ですが、同性愛者に対する偏見をなくすことも同時に必要であると感じました。

2008年9月6日

パレードが行われたハンブルク市内の様子。ゲイの象徴である虹色がいたるところで見られる。

インタビューを受ける参加者。参加者のコスチュームはとても個性的。

会場にあった広告。硫黄島で撮られたアメリカ人写真のパロディ。“... gemeinsam sind wir stark!”は「共同すれば私たちは強い」の意味。虹色の旗を掲げようとすることで、同性愛の権利を獲得するためにはみんなで共同しなければならないというメッセージが込められている。

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