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芸科生の活動

芸科生の留学記──ドイツ編2008

第6回 「Bio食品」 芸術学科芸術メディア系列3年 YOさん

 こんにちは。今回はドイツの食についてお伝えしようと思います。ドイツでは今Bio食品が人気です。Bioというのは農薬や化学肥料などを用いず、環境への影響まで考えた有機農業によって生産された製品のことで、Bioの証であるBio認証マークが付けられています。Bio はEU有機農業規則で厳しく定められ、このBio認証マークを持っていない食品はBioという言葉を商品名に使ってはいけません。

 Bio認証マークを獲得するまでには多くの規定をクリアする必要があります。まず、野菜を作る際は農薬や化学肥料などを用いず、毎年転作しなければなりません。卵や肉などの製品の場合は、その家畜は狭い檻に入れたりせずなるべく自然に近い状態で育てること、また、与える餌も有機栽培によって生産されたものであることなどが必要条件です。そしてそれらを加工した食品を作る際も、保存料や着色料を用いてはいけません。Bio認証マークはそれぞれの団体によって異なり、規定も少しずつ違っています。たとえばBiolandという団体のBio認証マークを貼付するためには、動物性肥料の禁止、その農場での有機栽培以外の作物の禁止、商品完成までの全ての過程において必要な餌や肥料などが100%有機栽培でなければいけないなど、非常に厳しい規定があります。現在スーパーの店頭で最も多く見かけるのは、2001年より導入された、六角形の国家認定マーク「Bio-Siegel (ビオ・ジーゲル)」です。

 Bio商品は化学肥料や農薬を使わない分コストがかかり、普通の商品と比べると値段は高めです。私のチューターやルームメイトもBio食品が大好きで、冷蔵庫の中はBioでいっぱいです。私は安い商品に手が伸びてしまうので、少し高めのBio食品がなぜ人気なのか疑問に思いました。Bio食品を好んで買う理由は、大きく分けておいしいという理由と体に良いという理由の二つがあります。少しくらい高いお金を払っても、いい商品を買いたいという意識が働いているのです。また、自分だけでなく自分の次の世代の環境のことまで考えてBio食品を購入している人もいます。私は無農薬や無着色料の食品は体にいいとわかっていますが、わかっていながら添加物を使った食品を購入してしまいます。ドイツ人との食に対する意識の差があるなと感じました。日本でも有機栽培の食品に関心が持たれていますが、ドイツほど多くの人々にそういった考えが浸透しているとは言い難い状況です。この違いはいったいどこから来るのでしょうか。

 ドイツでは1924年にルドルフ・シュタイナーが独自の有機農業法を提唱し、Bioの考え方は昔から広く浸透してきました。また、ドイツでは小学校から環境に関する教育にも熱心に取り組んでおり、環境先進国として各国の模範とされています。国立環境研究所が1999年にまとめた調査結果によると、日本人とドイツ人の環境意識の強さはさほど変わらないものの、ドイツは日本に比べ若年層の環境意識の高さがうかがえます。そういった背景も伴ってBio人気に影響していると思いました。ただおいしいからや体にいいからという理由だけでなく、将来の環境保護のことまで考えてBioを選ぶ姿勢は大切だと思います。

 私はドイツに来て、Bio食品の人気をとにかく新鮮に感じました。私は日本で節約重視の生活を送っていたので、多少高くても安全でおいしい食生活を楽しんでいるドイツ人を羨ましく思います。実際にBio食品を試してみると、やはり普通の商品よりもおいしく、おいしさからBioを選ぶことに納得しました。ただ価格がやや高いことはやはり問題で、お金のない学生にとって厳しいのが現状です。ドイツだけでなく日本でもより多くの消費者が有機栽培食品に関心を持ち、一般的になるといいなと感じました。

参照URL
http://www.german-consulate.or.jp/jp/umwelt/alltagsleben/index.html

2008年9月21日

Bio Siegel オーガニック製品であることを国家認定された商品に付けられる6角形のマーク

Bio食品 Bio食品全てにBio Siegelが付いている

Bio Cotton ショーウィンドウで見つけたビオコットンをつかった衣料品

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