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芸科生の活動

芸科生の留学記──ドイツ編2008

第7回 「ドイツ人の旅行」 芸術学科芸術メディア系列3年 YOさん

 こんにちは。今回のテーマは旅行です。私はドイツに来てからドイツ国内とオーストリアを旅行しました。朝早くから出かけて、一日に二つの都市を観光したり、ガイドブックに載っているお店に行ってみたり、とにかくゆっくりご飯を食べる時間もないほど忙しく歩き回りました。その日見た教会や宮殿はとても美しく、行ってよかったなと思いましたが、同時に疲れもかなり感じました。このような強行プランはドイツ人にはたいてい理解できません。三日間でミュンヘンとウィーンを旅行する話をドイツ人にしたところ、三日でヨーロッパ旅行するなんて信じられないと言われてしまいました。

 ドイツ人にとって何が驚きだったのかというと、滞在日数の短さと目的地が一つではないことです。ドイツ人はたいてい旅行に行くときに目的地は一つに決めて、1〜2週間以上滞在します。旅行の目的はリラックスするためや、外国に行ってその国の文化に触れることです。たとえばリラックスを目的とした旅行では、どこかの海や山へ行き、日光浴をしたり、散歩したり一日中のんびり過ごします。文化に触れる目的の旅行では、日本人と同様ガイドブックを持ち歩きますが、日本人のように観光名所にいって、写真をとってすぐ次の場所へ向かうといったことはありません。観光名所を見るにしても長い時間そこに滞在し、時間をかけて文化を感じようとするのです。またドイツ人はお土産を買うために時間を費やすことはありません。日本人は、家族やお友達、同僚、お世話になっている人など多くの人にお土産を買いますが、ドイツ人は買うとしても家族のために少し買う程度です。そういった旅行をするドイツ人から見ると、日本人の旅行者は、グループで固まって行動し、日本人としか話さない、たくさんの写真を撮って、すぐに移動する、スケジュールが決まっていて慌しいと感じるそうです。

 そういったことからドイツ人と日本人では旅行に対する意識に違いがあると感じました。ドイツ人に話を聞いていると、ドイツ人にとって旅行することは一つのステータスシンボルなのだそうです。私のチューターさんは少なくとも一年に一回は旅行に行かなければと考えているくらいです。もちろんお金のない学生や人によってその考えは異なりますが、ドイツ人から旅行の話を聞く機会が多いのも納得できました。私は以前、あるドイツ人から2時間旅行の話を聞かされたことがあります。どこに旅行して、その場所はどうだったか、どう感じたか、どんな人がいたか、その国のマナー、そこで苦労したこと等、事細かに話し、次から次へと話題がでてくることに大変感心させられました。日本人よりも長い期間旅行をするので、現地での体験も多いと思いますが、ただその旅行に行くことが重要ではなく、その内容も大切であることが分かりました。

 私の旅行では、とにかく観光名所を見ることと、その地の名物を食べることが重要でした。みんなが行く場所には行かなければならないという気持ちも働きました。そのためできるだけ多くの観光名所をまわりましたが、帰ってから旅行の感想を聞かれても、有名な観光名所を見たとか、食べ物がおいしかった等しか話せず、物足りないなと感じました。ドイツ人のように長い期間休暇を取って旅行することは、日本人には難しいと思います。しかし、ガイドブックに載っている世界遺産や観光名所を見て帰るだけではなく、短い時間でも視野を広げて、内容も充実した旅行ができたらいいなと思います。

2008年10月16日

Reisebüro 大学近くの旅行代理店。この店では日本のようなグループで行くツアー旅行は取り扱っていない。

旅行ガイド 本屋さんの旅行ガイドブックコーナー。様々な国や都市のガイドブックがずらりと並んでいる。

駅のReiseZentrum ここでは乗車券の購入や指定席の予約ができ、ドイツの大きな駅には必ずある。時刻表も手に入るので旅行者にとってとても便利。

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