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芸科生の活動

芸科生の留学記──ドイツ編2008

第8回 「日本学の学生」 芸術学科芸術メディア系列3年 YOさん

 こんにちは。今回は私が所属する日本学科の学生についてお伝えします。ドイツで日本学科は、法律や経済のように多くの大学で学ぶことのできる教育課程とは違い、まだ大学で設置されている数が少ない学科です。授業は文法と会話を中心に、日本の政治経済、文化、歴史についても学びます。日本学科の学生がなぜ日本に興味を持ったのか、そのきっかけや、留学、卒業後の進路について聞いてみました。

 まず日本のゲームや漫画、音楽が好きで、そこから日本に興味を持ったという学生が何人かいました。日本語のテクストの意味を理解したい、というのが日本語を学ぶ理由の一つです。また空手や剣道など日本の武道から興味を持った学生もいます。大学の近くにも道場があり、剣道や弓道、居合道を習うことができます。そこには日本学の学生も何人か通っています。さらに両親のどちらかが日本人という学生や、日本人の知り合いがいる学生、同じ寮に日本人が住んでいて、その日本人がとても面白かったから日本に興味を持ったという学生もいました。ドイツの文化と日本の文化があまりにも違っていたので、とても興味深かったそうです。

 多くの学生は4年生までに、協定留学やワーキングホリデーを利用し、日本へ留学します。留学期間は半年から一年です。協定校への留学は、申し込みの際に希望する大学の名前を第一希望から第三希望まであげます。毎年、年明け(今年は年末)に選考試験が行われ、その成績によってどこの大学に留学するか決まるのです。そのため来年度留学を希望している学生は、多くの授業を取り、現在試験に向けて一生懸命勉強しています。

 卒業後、学生の多くは日本とは全く関係のない仕事に就きます。日本に関係する仕事を見つけることは難しく、特に通訳や外交官になるためには相当な努力が必要です。入学当初から外交官を目指している学生もいますが、ほとんどは特に特定の職業を希望していません。とにかく日本について知りたい、日本に行ってみたいと考えているのです。

 専攻理由もそうですが、最初から明確な目標を持って日本について学んでいる学生は少ないなと感じました。日本に興味を持った理由は様々ですが、それが専攻理由なのかときくと、「わからない」「なんとなく」と答える学生が多いことが意外でした。わたしも、特別何かを勉強したいとか、アーティストになりたいとか考えて芸術学科に入ったわけではありません。舞台や映画を見て、芸術って何かわからないけど面白そう、と思い芸術を学ぶことにしました。実際勉強してみると、娯楽として面白いと感じていた最初の印象とは異なり、社会との関係や、作品を作る苦労を知りました。

 日本学科の学生も、「なんとなく日本が好き」「なんとなく興味がある」ということから始まり、授業や留学を通していろいろな日本を知っていきます。最初は日本に対して偏ったイメージを抱いていても、だんだんいろいろな側面から日本を捉えられるようになっていくのです。「よくわからないから知りたい」そういう気持ちだけでも専攻理由として充分で、実際に何か取り組んでみて、そこからじっくり考える姿勢が大切なのだなと思いました。

2008年10月26日

アジア・アフリカ研究所の建物(中から撮影) 日本学科の授業はこの建物の中で行われる。

独文和訳 ドイツ語の文章を日本語に翻訳している学生。

授業風景 選考試験に向けて一生懸命勉強しています。

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