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芸科生の活動

芸科生の留学記──ドイツ編2009

ザ・環境 〜その2〜 芸術学科芸術メディア系列3年 MYさん

 こんにちは。今回は前回にひきつづき、ドイツの環境対策についてお伝えします。

 Pfand(プファンド)制度というのをご存知ですか?ビンやペットボトルのリサイクル制度のことで、Pfandとはその預かり金のことです。こちらで売っているビンやペットボトルのほとんどは、リサイクルできる容器になっています。ビール瓶は8セント、500mlのペットボトルは15セント、1l以上の大きさは25セントと、大きさ種類によってその金額はだいたい決まっています。たとえば、1.5lの1€のペットボトルを買おうとしたら、それに25セント上乗せされた1.25€を支払うことになります。飲みおわったあと、スーパーなどに置いてある専用の機械に通すことで、その店で使える割引券(この場合25セント)に変わります。時折、ああ、リサイクルされているなと思うことがあります。それは表面に多くの傷がついているボトルをみつけた時です。もしも、日本でこのような商品を発見したら、私はまず買わないと思いますし、またひょっとするとクレームも出るかもしれません。なぜこんな商品を売るんだ、などの。しかし、ドイツではそんなことは起きえません。向いている意識がちがうのです。

 交通の面からも、環境に目を向けてみましょう。前回とりあげた「レンタサイクル」も実は、環境対策の一環となっています。自動車ではなく、自転車でどこかへ。それを考えると、1000台もの自転車を設置するというこの事業は本格的だといえます。また、一概にはいえませんが、ドイツは日本とはちがう街づくりがおこなわれてきました。日本は建物ができたあとに人が住むようになりましたが、ドイツでは人の住む場所が先にでき、そのあとに建物が建てられました。つまり、人間が住みやすいつくりになっているのです。その象徴ともいえるのは自転車用道路です。歩行者用道路と区別をつけるために、ちがう色になっています。

 最後に、ドイツのとある都市に目を向けましょう。黒い森で有名な南ドイツのシュヴァルツヴァルトの麓に、Freiburg(フライブルク)という町があります。人口20万人のうち3万人が大学生です。交通はもちろん、エネルギーも環境に配慮されています。交通の面では、わざと車に不便なように街づくりがすすめられています。日本とは逆ですね。またエネルギーも再生可能なエネルギーの開発がすすんでいます。水力、ソーラーなどから市民は自分で電力を選ぶことができます。Freiburgはソーラーの技術がとくに盛んで、世界的に有名な研究所もここにあります。近年、環境都市として日本でも紹介されているので、ゴミ処理工場や路面電車のツアーが人気となっています。

 もともとの街づくりがちがうので、ドイツと日本の環境対策がこのようにちがうのは当然です。だからといって、私は日本人も環境に敏感でないとは感じません。この1年で本当に人気となったエコバックがその代表格といえます。専門店もあるくらいです。これはファッションの一部にもなりつつあります。日本人には日本人の環境対策があるのです。

2009年9月29日

スーパーの飲料の表示 1.5lのペットボトルなので、1本あたり0.25ユーロのPfand。6本セットで買うと(6er-Pack)、Pfandは0.25×6で1.50ユーロになる。したがって、ペットボトル代の3.49ユーロに1.50ユーロが加算される

500mlのペットボトルが1本、1l以上のペットボトルが5本。0.15ユーロ×1+0.25ユーロ×5。合計Pfand額は、1.40ユーロ。このお金で、つぎはお酒を買ったりするのです。

左の赤茶色の部分が自転車用通路。このように分かれていることで、危険な目にあうこともない。

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