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芸科生の活動

芸科生の留学記──ドイツ編2009

第11回 Wie Deutsche die Zeit in der Zug verbringt 〜電車のなかのドイツ人〜 

芸術学科芸術メディア系列3年 MYさん

 こんにちは。皆さんがふだん生活するうえで欠かせない交通手段はなんですか?私は電車です。学校へいくにも、どこかへ遊びにいくのにも電車は必要です。では、電車のなかで皆さんは何をしますか?私は、日本ではほとんど寝ていました。電車に乗る時間は睡眠時間だと決めて、眠りこむ人はおそらく少なくないと思います。では、ここドイツでもそのような光景を目の当たりにすることができるのでしょうか。

 結論からいうと、ドイツ(ヨーロッパ)では電車のなかで寝る人はいません。むしろ、電車のなかで寝てしまったら、変人の目でみられます。旅行等で使う中距離・長距離用の電車のなかでしたら寝てもかまいません。旅行という長旅という目的がそこにあるからです。しかし、近距離の電車では寝る理由がないという考えがあるのです。私ははじめこのことを聞いた時、びっくりしました。忙しい毎日の生活のなか、その乗車時間、たとえわずかな時間であろうとも私は疲れをとることに必死でした。しかし、そのすきま時間をここドイツでは活用できないのです。実際に、毎日電車に乗っていても寝ている人を見かけることはありません。時折、寝そうな人を見かけますが、本当にたまの出来事です。では、いままで寝ることに慣れていた私がすぐにその環境に適応できたでしょうか。まったくできませんでした。この日本の習慣を知っているドイツ人と一緒に電車に乗った時、何度「寝ちゃダメ」と注意されたことか。いまとなってはそのようなことは起きませんが、それでもいつのまにか目をつぶっていることがあります。習慣はなかなか抜けません。では、なぜこちらの人は電車のなかで一体なにをしているのでしょうか。個人的に毎日観察しているなかでは以下のとおりになります。

 1位 ぼーっとしている
 2位 しゃべっている
 3位 本をよんでいる

 日本と変わりませんね。

 携帯に関してのマナーはどうなっているのでしょうか。日本ではいつも電車のなかでの携帯の使用を控えるようアナウンスが流れます。つまり、マナーについての考えが確立しているのです。しかし、ドイツでは電車のなかでも使ってもいいことになっており、よくしゃべっている人を見かけます。とはいえ着信音が鳴り、そのまま会話を始める人がいるとやはり嫌な顔をする人もいるので、目に見えないマナーはドイツにもあるのだなと感じます。

 最後に、日本ではめったにみられないおもしろい現象をお伝えしましょう。ハンブルクには改札機がありません。つまり、無賃乗車が可能なのです(注)。これを利用し、物乞いのおじさんたちがよく唄いに乗ってきます。だいたい2人組で、1人はギターを手に持ち、もう1人はお金を入れる袋を持って、ジョン・レノンのImagineを唄いながら車内を歩き回ります。電車の構造が日本のようになかで車両から車両へとうつることのできるようになっていないので、次の駅についたら、いったんホームを降りて、隣の車両に移動して、また唄い出します。さらに、一区間で唄い終えられるよう、曲も編集されています。私はこの光景を見た時、思わず笑ってしまいました。このようなことが可能なのは、あたりまえであったはずの改札機がないからということであり、日本ではおよそ起きないことだろうなと思いました。電車という身近な存在ですら、このように国がらがあらわれることは本当におもしろいことだと思います。ひょっとすると、他の地域ではまた違った光景を見ることができるかもしれません。

 (注) 都市にもよりますが、ベルリンには一応改札機があります。日本のようにゲートになっているのではなく、ホームへ降りる途中にある機械に切符を通し、穴をあけるというだけなので、こちらでも一応無賃乗車が可能となっています。しかし、念のためにいっておきますが、時々私服の調査官が切符をもっているかどうか検査にやってきます。もし、この時に切符をもっていなければ罰金として40あるいは50ユーロを払うことになりますので、決してまねをしないでください。

2009年12月09日

近距離用の電車はS-Bahr(都市近郊鉄道)とU-Bahr(地下鉄)の2種類ある。 写真はU-Bahr

このように改札機がなく、ホームに降りていくことができる。書いてあるドイツ語の意味は「切符を持っている人専用の出入り口」

日本では車両間の移動は車内でもできるが、ドイツではできない

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